ベジタリアンは偽善者?
生きることは、食べること。
食べることは、(動物であれ植物であれ)他の生命を奪うこと。
生命は、他の生命を破壊することで維持されています。
動物は殺しませんが、植物は殺します。
「生き物を殺すのはよくないから、動物を食べない。でも植物は食べる。」っておかしくない?植物も生きているのに!
という考えから、ベジが偽善的であるというイメージを持つ人も多いです。
だからといって、
「生きるためには絶対に何かを殺さなくてはいけない。動物と植物を差別するのはおかしいし、それなら差別せずに何でも食べてやる!お肉も魚も野菜も食べる!」
というのはどうなのでしょう?
倫理的には、絶対に何かを殺さなくてはいけないとき、それを最小限に抑えることが正しいです。
このとき、やはり菜食は倫理的に正しいのです。
こちらの記事に詳しく書いてあります。
plantbaseddream.hatenablog.com
「生命の保存」とは「生命の解体」であり、これは「生命の大いなる逆説」(Kass 1999:54)です。
この逆説に目を背けず、向き合いましょう。
以下、ジョン・マクフィーの『アラスカ原野行』からの引用です。
人々は生と死の概念を切り離す。しかしこの土地に身を置けば、彼らの死生観全体が変わる。森は、殺すものと殺されるものから成り立っている。生とはどこまでも、死から築きあげるものなのだ。生と死は二次元的なものではない。(中略)呼吸することがそうであるように、死は生の一部なのだ。(McPhee 1997:416)
参考