イギリスに「ベジタリアン」が多い意外な理由。
イギリスには、現在5%以上のベジタリアンがいると言われています。
イギリスはVegetarian Society発祥の地であったり、何かとベジタリアンが多い印象を受けます。
(やっぱりヨーロッパにはベジタリアンが多いし、自身はそうでなくても理解を示す人が多いです。)
イギリスにベジタリアンが多い理由や、昨今急速に広がりをみせているのには様々な理由がありますが、昔、ある理由で急速に「ベジタリアン」が増えたことがあります。
さかのぼること約70年。
第二次世界大戦後のこと。
イギリスでは、自らを「ベジタリアンである」とする人が急増しました。
その理由は、
「自身はベジタリアンである」と登録すれば、チーズの配給が多くなったから。
当時、市民には食品の配給が行われていました。
いくつかの種類の食品が供給されましたが、肉の供給はかなり稀であったようです。
あるかどうかもわからない肉よりも、チーズを多くもらえるほうがよいと考えた市民は、自らを「ベジタリアンである」としたのです。
情勢が落ち着き、平和が戻ってきたころには、多くの人が「平和と繁栄の象徴」である肉を今まで以上に好んで食べたといいます。
彼らは偽りのベジタリアンであったわけですが、歴史を遡ると、戦争が理由で肉が食べられなくなり、意図なくしてベジタリアン生活を送っていた人が多くいました。
ある研究では、肉を食べなかった期間、国民の死亡率が下がったというものもあります。
平和で、食の選択ができるほど豊かな生活を送っている私たちにとって、何を買うのか、何を食べるのかはとても重要です。
買い物は、投票。
参考